Boy meets Girl Vol.2、第九十話Ⅳをアップしております。 チェックアウトと列車の時間まで余裕があったので、少し足を伸ばしてアルティス（動物園）へ遊びに行くことにした。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十話Ⅲをアップしております。 ユリウスと二人薄明るい夏の夜のアムステルダムの街並みを歩く。 俺の腕に手を絡めたユリウスは金の髪と同系色の淡いイエローのドレスに身を包んでいる。 まるで全身が淡い黄金色に輝くようだ。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十話 Ⅱをアップしております。 アムステルダムに到着し、予約していたホテルに向かう。 ユリウスが一緒なので、厳選に厳選し、俺の財布事情で一番張り込んだホテルにしたつもりではあるが…。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十話Ⅰをアップしております。 「なぁ、一緒に…海を見に行かないか？」 アレクセイがちょっと照れたように、そう切り出した。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十九話をアップしております。 あれから何度か元恩師のヴィルルクリヒと話し合いを重ね、イザークはもう一度エレオノーレ基金から奨学金を受けてミュンヘンへ発つことになった。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十八話をアップしております。 2月― ここバイエルンにカーニバルの季節がやって来た。 街中を紙吹雪やお菓子が飛び交い、浮足立った人々のさざめきと歓声が飛び交う。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十七話をアップしております。 「クネーデル、上がったぞ～」 「はいよ～」 「おーい、クラウス～。ここビールお代わり３つな」 「はいヨ～」 午後八時過ぎ― 俺は酒場の厨房とホールをひっきりなしに往復していた。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十六話 エピローグをアップしております。 「じゃあ、ぼくはレーゲンスブルクで公現祭を祝うから、先に帰るけど、あなたはお店が始まるまでお祖母様に孝行してさしあげてね。一足先にレーゲンスブルクで待ってるよ。…お祖母様、この数日間本当...

Boy meets Girl Vol.2、第八十六話Ⅶをアップしております。 「ヨールカを祝いましょう」とアデール夫人に招かれて、お祖母様とユリウスと三人で本館へ向かう。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十六話 Ⅵをアップしました。 「ソワ、待って！…あ～!そこを掘ってはダメだってば！！」 小さなスパニエル犬が庭のボーダーを掘り返すのを、慌ててユリウスが止めにかかる。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十六話Ⅴをアップしております。 ドアにカギはかかっていなかった。 部屋に入るとユリウスがドレッサーのスツールから腰を浮かせた。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十六話Ⅳアップしております。 今日一日を振り返りながらバルコニーに出たら、多分あいつも今日の昂りを鎮めようと思ったのだろう、隣室のバルコニーで夜空を眺めていた。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十六話Ⅲをアップしております。 お祖母様たちを前にユリウスのピアノに合せてストラディヴァリを弾く。 この屋敷のサロンには前の居住者が残して行ったベーゼンドルファーがあった。 元々は本館のサロンにあったらしいが、「自分はピアノは弾...

Boy meets Girl Vol.2、第八十六話Ⅱをアップしております。 1921年の年が明けて間もなく、グラースの屋敷にユリウスが現れた。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十六話Ⅰをアップしております。 クリスマスの翌日、俺は南仏グラースにいた。 南ドイツのレーゲンスブルクもロシアに比べたら冬の厳しさなどもののうちに入らないが、この南仏の冬の暖かさと太陽と来たら！ 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十五話Ⅲをアップしております。 イザークの休みの日を狙って夕刻アパートを訪れた。 「よお！」 「え？え？！なんで？」 続きを読む

oy meets Girl Vol.2、第八十五話Ⅱをアップしております。 「ええ〜〜？！それじゃあ、せっかくイザークに会ったのにピアノのピの字も出なかったのぉ？」 いつものあいつの家での夕飯後ーー。 二人並んでキッチンに立ち、食器を洗っている俺に、隣でグリューワインを作っ...

Boy meets Girl Vol.2、第八十五話Ⅰをアップしております。 イザークが今厨房に入っているという酒場へ足を運んでみた。 よほどユリウスで懲りたのだろう。 酒場のマスターに、イザークに会いたいと申し出たところ、あからさまに警戒されてしまった。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十四話C/ｗ ユリウス　をアップしております。 ーー決まらない…。 ドレッサーの前で化粧ガウン姿のぼくはベッドの上に広げたドレスに向かって唸っていた…。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第八十四話Ⅱをアップしております。 「はい。アレクセイ」 俺の手にストラディバリが帰って来た。 目の前のエウリディケの存在と同様、もう永遠に俺の手には戻って来ないものと諦めていただけに、なんとも言えない感慨が湧き起こる。 続きを読む