Boy meets Girl Vol.2、intermezzo　災いをもたらす者　をアップしております。 「そう言えば、このギャッベ…」 先程までソワが寝そべっていたそのギャッベは、革命前からミハイロフ屋敷でお祖母様が愛用していたものだった。...

Boy meets Girl Vol.2、第九十六話Ⅵをアップしております。 自動車のブレーキ音は、やはりこの屋敷のもう一人の住人、アデール夫人とその家族の帰邸を知らせるものだった。 ソワがますます大きく尻尾を振り、リーザの身体から身を乗り出す。...

Boy meets Girl Vol.2、第九十六話Ⅴをアップしております。 翌日 俺とユリウスはじっくり話し合って、これからのことを決めた。 自分の身体を過信して絶対無理はしないこと。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十六話Ⅳをアップしております。 泣きながらユリウスが出て行ったサロンが気まずい沈黙に包まれる。 「アレクセイ、気持ちは分かりますが…お前ちょっと言い過ぎですよ。あのように…頭ごなしに言うものではありません」 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十六話Ⅲをアップしております。 頭の中が一瞬真っ白になるほどの驚愕の後に、俺の口をついて出た言葉はー、自分でも思いがけない一言だった。 「この…ばかたれーーー！」 続きを読む

新年あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお付き合い頂けましたら嬉しく存じます。 Boy meets Girl Vol.2、第九十六話Ⅱをアップしております。 「遠いところから、よく来てくれましたね」 ーー待っていましたよ。会いたかった。...

Boy meets Girl Vol.2、第九十六話Ⅰをアップしております。 クリスマスをアーレンスマイヤ屋敷に招かれて過ごし、新年も押し迫った12月の末、俺たち家族ー、俺とユリウス、それからリーザとレナーテさんの四人は南仏グラースへ向かう列車の中にいた。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十五話Ⅲをアップしております。 一曲目のシンフォニーが終わった後の15分休憩に入り、客席に本日ハープの賛助出演で舞台に立っていたリーザが客席の家族の元へやって来た。 「ママ、アレクセイ、おばあちゃま！…どうだった？」 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十五話 Ⅱをアップしております。 「おーい、まだか！日が暮れちまうぞ？」 焦れたアレクセイがリビングから寝室のドアに声をかける。 「待って、もう少し！」 ドア越しにユリウスの声が帰ってくる。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十五話 Ⅰをアップしております。 「リーザ、ハイこれ。お父様から」 例年クリスマスになると送られてきていたカードが、今年は自宅ではなくユリウスのオフィス宛に届いていたという。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十四話をアップしております。 婚姻届を出しユリウスと夫婦になった俺は、当初の予定通り、今迄寄宿させてもらっていた楽器屋の二階の部屋を引き払い、ユリウスのメゾネットへ移ることになった。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十三話をアップしております。 「こないだのカーニバルの時といい、ホンットアッツアツだよね」 「はん。妬いてろ妬いてろ。羨ましかろう」 放課後の楽器屋はほぼゼバスの学生どもで埋め尽くされている。...

Boy meets Girl Vol.2、第九十二話をアップしております。 昨晩アップしたつもりでいたのですが、リンクが貼られておりませんでした。 すみませんでした。 しばしばやらかすので（リンク貼れてない）、こちらのWhat's...

Boy meets Girl Vol.2、第九十一話Ⅳをアップしております。 「さてと…どこで話そうか。あ！久々に、あそこ行かない？」 「ん…いいな」 ぼくとアレクセイは、僕らの恋の原点、あの昔の逢引場所だった池へと足を運んだ。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十一話Ⅲをアップしております。 ユリウスと別れてもう間もなく一週間が経とうとしている。 あいつ… どうしたんだろう。 留守にしていた間の仕事が猛烈に溜まっているのか？ 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十一話Ⅱをアップしております。 「ただいま～～」 「お帰り！ママ」 我が家へ到着する。 ぼくの声を聞きつけたリーザが玄関まで駆け出て来た。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十一話 Ⅰをアップしております。 レーゲンスブルク中央駅で、キスを交わしユリウスと別れる。 俺たちの旅が終わった。 アムステルダムで、ユトレヒトで、アントワープで、そしてオステンドで―。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十話Ⅶをアップしております。 ヴィルクリヒのお使いも果たし、俺たちは今回の旅の最後の目的地、そう「（二人で）海を見る」ために、オステンドに移動した。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十話Ⅵをアップしております。 アムステルダム、ユトレヒトとオランダを満喫し、俺たちは「海を見る」という十数年越しの約束を果たしに、隣国ベルギーへと移動した。 続きを読む

Boy meets Girl Vol.2、第九十話Ⅴをアップしております。 アムステルダムからユトレヒトは、列車で一時間程度の距離だ。 続きを読む