1929年、後の世界恐慌へと繋がる《暗黒の木曜日》ことウォール街大暴落の前後と、ゾンマーシュミット家スイス移住の顛末を描いた『Tempest』1,2,3,Coda 四話をアップしました。
実はこのシリーズを書くにあたってずっと頭を悩ませていた「1929年以降」
紛う事なきドイツ人のユリちゃん、(本当はドイツ人じゃないけど)クラウス・ゾンマーシュミットを名乗っているアレクセイ。「パリのアメリカ人」ならぬ「パリのドイツ人」の二人が1930年代になって、フランスにいづらくなるであろうことは必至です。
かといってドイツに戻ってナチス政権を受け入れられる二人じゃない。(特にアレクセイ)
なんとかあの時代を過ごすことができる国はどこだろう…と考えました。
そうして挙がったのがスイスでした。
スイスも後々迫害されたユダヤ人の入国を拒否したり…と、時に人道に外れた…と言わざるを得ない行動をとってはおりますが。
それでもまぁ…ドイツの敵国となったフランスやナチス政権下のドイツよりは…と。
そしてもう一つ。
「暗黒の木曜」からの「世界恐慌」。
株価が大暴落して世界中が大混乱に陥ったこの出来事。
この時代を生きていればゾンマーシュミット一家もまた大なり小なり何らかの影響は受けたはずです。
じゃあその大なり小なりを、出来るだけ「小」寄りにするにはどうしたらよいだろう???
色々検証しました。その時。あたくし。。
結論。。
ベストな答えは…未だに出ない。
だけど少なくとも持っている資産が株や国債だったりすると…完全にアウトです。
もー終わってますorz
一見無敵な金も、ああいうデフォルト状態になってしまうと現金化が難しい。ダイヤも然り。
(実際アメリカなんかはニューディール政策が布かれて以来1950年代ぐらいまで金が現金化できなかったとか??)
ベストとはいかずとも、まあベターな答えとして
資産を現金化している
その現金を手元に持っている
と結論付けました。
そして衣食住の柱の一つである、住=つまり不動産に資産を充てたゾンマーシュミット家。
すくなくともこれで路頭に迷う事はなくなりました。
住む家さえあれば、人間なんとかどうにかなります。
そして不思議な導きでユリちゃんにこれから起こる未来を知らせたレオ様。
GJです。
また蝶々になって現世に現れてるしwww