お仕事中の二人を描いた「星の夜」、そして文字通りリョーニャの宝物を描いた「宝物」、パリに暮らすゾンマーシュミット一家の様子の垣間見える二篇をアップしております。
この頃はまだナイトクラブのボーイをしていたアレクセイ。
一方ユリちゃんは売れっ子マヌカンとして社交の場にもたびたび引っ張り出されているようで。
ココ・シャネルはよく仮装パーティーにも顔を出していたようで、仮装した彼女の写真も残されております。
ナイトシーンの喧騒と夜明けの家族の対比が自分でもちょっと気に入っている作品でした。
「華やかなパーティよりも家庭が一番!」みたいな。。
タイトルはドビュッシーの同名の歌曲から採りました。
洗練されたメロディがまるでシャンパングラスに立ち上る泡のようだな…と初めて聞いたときに感じました。
これ、ドビュッシー何と10代の頃の作品だそうです。
(ちなみに「夢じゃない」でユリちゃんが歌っていたフォーレの「五月に」もフォーレ10代の頃の作品)
そしてもう一篇「宝物」。無邪気に宝物を自慢するリョーニャに、一緒にいてあげられなかった月日に想いを馳せるユリちゃんでした。
男の子として育てられたユリちゃんですが、意外に内面のフェミニンな部分を第一部のゼバスにおいても端々に覗かせておりました。
育ちの質素さで言えば修道院で育ったリョーニャも、極貧の中で育ったユリちゃんも大差なさそうですが、同じ宝物を持つにしてもユリちゃんの場合は若干内容が異なるように思える。押し花なんかはラインナップにありそうだけど、ドレスを来た綺麗な女性のイラストの切り抜きとか…色ガラスの欠片とか。。。。少なくともヘビは絶対ないwwww
リョーニャのヘビの抜け殻は…間違いなく親父譲りですなwwww
昔のハウス名作劇場に出て来た女の子たちがつけていたような白いダブリエ(エプロン)が好きです。「赤毛のアン」のダイアナとかがつけてたみたいなの。あれ、憧れたな~。
ユリちゃん パリ暮らしだからか、ドビュッシーやフォーレの歌をよく歌ってますね。
フォーレやドビュッシーが大好きなので YouTube動画 掲載はとても楽しみです。これを聴きながらお話が読めて ああ、こんな思いでユリちゃんはピアノを弾き語りしていたのかしら なんて妄想中。
>白いダブリエ(エプロン)
このタブリエはマリバラ姉様とアネロッテ姉様も着てましたよね。ピアノレッスンの時、豪華なレースでした。両家の子女がディドレスの上に着るものだと思ってましたら、ドレスが汚れない為だった。。
『マザーグース』の挿絵作家ケイト・グリーナウェイの本を引っ張り出してみたら、ご令嬢は着ていなかった。。残念です。とても可愛いのになぁ。小さな姉妹で着ていると可愛さ倍増します。
このタブリエにリョーニャはヘビの抜け殻を入れていたのかぁ。野生児ですね! 正しくアレクの血。
でも、リョーニャの一等大事な「宝物」は、ユリちゃんがお腹の中の赤ちゃんに歌って聞かせていた
あの『コサックの子守歌』なんですね。。。
これを母ユリちゃんに告げる時、リョーニャはどきどきしながら話したんでしょうね。お母さんと「宝物」が一緒でリョーニャはさぞかし嬉しかっただろうなぁ。ユリちゃんもいいお母さんです。普通ならヘビは捨てられちゃうかと…。でも、これを機にリョーニャは腕白ぶりを発揮し、セミの抜け殻や虫の捕獲に励むかもww
だってアレクの子だもの。