二人が旅立った後の、番外編的な二篇を再掲致しました。
二人の死から半世紀程経った2017年のお話です。
窓の番人になっていたアレクとユリちゃん。
そしてそれよりもかなり以前に番人になっていたヘルマンとレナーテ。
まーこの二人は驚いたでしょうね。
ヘルマン「これは一体どういうことだ?」
レナーテ「まあ!ユリウス…あなたも窓で運命の人と出逢っていたのね!」
この二人は…番人になって窓に来てからは、ようやく取り戻した恋を満喫中で、お互いのことしか見てなさそうで、下界に無関心そう。。
(故に愛娘の恋愛や人生についてはほとんどスルー)
いや、、もうそれ番人じゃないやん。。
窓で出会った男と女。。。
原作で語られている限り、レナーテとヘルマン。
ユリちゃんとアレクセイ、そしてクラウス。
マルヴィータとフランツ。
そして番外編で、フーリエとキース坊や。
実はこの中でなにげに気になるのは、マルヴィータとフランツの二人です。
絆が途切れた彼を忘れようとするように不倫の道を進むマルヴィータ。
再会したことが…悲劇だったのか。。
もし二人再会していなければ、やがてマルヴィータは恋の痛手から立ち直って、新しい別の人生を生きたのか。。
それともその時は別々の人生を歩んでも、時を経て再会することがあったのだろうか?
そうなったら二人は再び一度途切れた初恋の時間をやり直そうとするのだろうか?
そもそもあの二人の最期は本当に「死」だったのか?
どちらかが生き残る、或いは両方生き残った可能性だってなきにしもあらず。。。
(取りようによってはそちらの方が、より悲劇かもしれません)
…ともやもやと未消化部分の残る若い二人の死についても、ちょっと触れてみたり。。。
番外編の二人に関しては…時が癒してくれるものと…思っています。
まだ恋未満のような淡い感情だったので。。。
フーリエは真実を探る糸口となったクララのことをどう思ったかな。。
当時はやはり恨み…じゃないけど、複雑な感情を持ったかな。
彼女にも幸せな人生があってくれたらいいな…と思って止みません。
こんばんは〜。
お久しぶりです。
そう。
マルヴィータとフランツは、割に「こういう事も、あるよね」という実らない初恋エピと言えば、そうなんですよね。。
頻繁にこういうことってあったと思いますよ。
家の意向で初恋の恋人とは別の人と一緒になるという事は。
大抵の人はそれはそれで折り合いつけて生きてくけど、悲劇だったのはマルちゃんがとりわけ思い込みが激しい性分だったという事。。。
ちょっとなぁと思うのは、あの二人の最期のシーンのマルヴィータのセリフ。
「もう誰にも汚されたくない」って。。。。
一方的な被害者スタンス!?
汚されたって。。。。
寛大な心で許してくれたベッティーナが聞いたらブチ切れるぞ!
すごい思い上がりだけど、でもこれが若気の至り…なんだろうな。。。
望むべくは…あそこで死なずに、酸いも甘いも噛み分けた大人のオンナになって、ババアになった時に、過去の自分の若気の至りを盛大に恥じてほしかった。
「あぁ、私あの頃なんて馬鹿だったんだろう!ああもう!あの頃の自分、死ねよバカ」みたいに、若気の至りをのたうち回って欲しかった。
で、番外編で大いに傷心したであろう姪っ子に「アタシもね、若い頃に色々あってさ。たくさん人も傷つけて、もう合わせる顔のない人だってたくさんいるのよ。それに比べたらさ、アンタなんてそりゃ自分は傷ついたかもだけど、他人を傷つけたワケじゃないから、あたしよりも何倍もマシよ」みたいに、サバサバと慰めてあげて欲しかったよ。。
でも仮にフランツとくっついても、多分結婚うまくいかないと思うわー。
マルヴィータも甘やかされて我が強めだし、フランツ側の家族、母親と姉、女系が強すぎるわ。
こういう家に嫁いでマルヴィータが上手くやっていけるとも思えない。。。
これはこれでオルフェウスの窓の悲劇たりえるかもね。
こんばんは~
お久しぶりのコメントです。
>窓の番人になっていたアレクとユリちゃん
うんうん この二人ならば『窓の守護者』として、若い恋人たちの恋の成就を
助けてくれる頼もしくも素晴らしいカップルです。
アレクセイとユリちゃんの恋が成就したのは、二人が強く強く、結ばれることを
願ったからでしょうか。
『窓』の伝説をも打ち砕く互いへの愛の強さ。そして信頼。
それと対比的なのがマルヴィータとフランツの二人です。
この甘々な坊ちゃんフランツとお嬢さんマルヴィータは、普通に考えたら、別に
悲恋でも何でもない、ただの行き違い… マルヴィータがモーリッツとの不倫を
過去のものとして考えることができたら、他の悲恋の恋人たちのようにはならなかったでしょう。
自分で信じることができなかった…それが悲劇的な恋だとはとても思えない。。
フランツの自分への愛、自分が愛するフランツを信じるという思いがあれば、
マルヴィータの恋は幸せな結末を迎えたなかもと思うのです。例え初恋が実らなくとも、気持ちを切り替えて、他の男性と幸せな家庭を築くことができたかもしれません。
天は自ら助くる者を助く、という言葉があります。
アレクセイとユリちゃんの非常に困難な立場に置き換えて、マルヴィータとフランツを見ると、気概が足りなさ過ぎて、不倫相手の(こういうのは嫌ですが)モーリッツとその配偶者のベッティーナが気の毒になります。
マルヴィータの思慮のなさがすべての引き金になったように思えるのです。
無論、ユリちゃんが思慮深い性格ではなく、無鉄砲な性格なのは重々承知ですが、単身ロシアへ渡るという行動力は、天からも助けてあげたくなる程の切迫した、私たちの心に刺さる愛のカタチを見ることができました。。。
>フーリエとキース坊や
マルヴィータとフランツの二人の恋は、こんな形で終えることができたのかもしれません。近親関係の恋の重さより、如何程の障害もない恋だったでしょう。
私がマルヴィータへ辛辣な思いを抱くのは、彼女に面貌が似たフリデリーケちゃんへの哀しい一途な恋を知っているからかもしれませんしね。
>ユリちゃんとアレクセイ。そしてイザーク
あはは
『窓』出会った宿命の恋人として、イザークを候補に挙げる人はここにはいないんじゃないかな~。イザークは天才だけれど迂闊で一番に音楽の神様に愛されているでしょう。クララと巡り会えただけでも嘉しとしなけれぱね~。
間違えました。
ユリちゃんとアレクセイ。そしてイザーク
でした。