1918年7月17日
ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世処刑。
家族の処刑の報を受けるフロイライン。
第七十三話をアップしております。
17歳の女の子が受けとめるにはあまりにも辛いこの報せを、せめてそばで寄り添ってくれる人がいたののは、本当に幸いだったのではないかと思います。
これからも長く続く彼女の人生。
悲しみに押しつぶされず、人生を歩んで行ってもらいたいものです。
でも…きっと大丈夫だと思う。
彼女の事を心から愛おしむ人たちが近くにいるから。
思えば二十世紀には本当に多くの王家皇室が消滅しました。
オーストリア=ハンガリー帝国、ドイツ帝国、ルーマニア王国、ブルガリア王国、ポルトガル王国、ギリシア王国、ユーゴスラビア王国、そしてロシア帝国etc。。。
こんばんは
フロイラインの家族がとうとう全員処刑されてしまった…。
そして、今は亡き皇女の身分として語るアナスタシアは、処刑されねばならなかった父母と弟アレクセイの立場を冷静に判断し語る。。。
皇位継承権のない無力で慎ましやかに日々を過ごしていた姉たち皇女を惨殺する理由はないはずです。本来なら、皇女は各国の王室と縁続きなのですから、彼女たちの身の安全を図り、亡命する方策を選択することが、外交カードを有利に進められたかもしれないのに。。。
この野蛮で非人道的な行為がアンチソビィエトの流れに各国の知識人たちが傾き、ソビィエトの内戦を各国が資金援助し暗躍させたのですから。戦いに巻き込まれた一般のソビィエトの人々は、なにも知らずに、その各国の思惑通りに、同じ民族の血を流しあう悲惨な泥仕合でした。
とまれ、帝政ロシアは皇族が処刑され、その血が途絶えたことで、歴史から姿を消しました。
フロイラインは新たな名と養父を得て、英国でこれからの人生を生きるのでしょう。
しかし、冷徹な目で客観的に物事を見るこの地性あふれる少女は、どのような逆境も乗り越えていく
人生を歩みそうですね。英国は女性に参政権もある新穂的なお国柄、彼女の向上心知識欲を刺激してくれることでしょう。
レオ様のことは初恋は秘めてこそ花と思い、心の奥底に留めておくしかないかな。
でも、レオ様以外は皆、気が付いていると思うのですが。。そっとしておく周囲の優しさがいいです。