引き続きレーゲンスブルグのロシア人、ユスーポフ一家の他愛のない話、第六十七話をアップしております。
フロイラインと同様、今まで積み上げて来た人生がまさに一変したヴェーラ。
そこには不安もありますが、まだまだ若い彼女の事。新しく垣間見た世界への好奇心というものも少なからずあるようで。
兄の立ち上げた会社を見てみたくなったヴェーラ。
オフィスを訪ねます。
この時のヴェーラの服装というものをちょっと妄想してみました。
彼女は柔らかで甘めの生地やデザインよりも、しっかりした素材でシンプルなデザインの方が似合うような気がします。
ジョーゼットやシルクサテン地のドレスを着たヴェーラを思い浮かべるものの…イマイチピンとこない。
で、身体に沿ったカッティングのシンプルなベルベットのドレスを着せてみたら(妄想で)、しっくりハマった。
ボートネックで膝丈のボディに沿ったプレーンなワンピース。色はモスグリーン。
で、洋服がシンプルな分パールのブローチとロングネックレスを重ねづけて。
帽子と靴は黒。
黒のフェルトのクロシェ帽と黒のTストラップのパンプス。
ジュエリーはもしかしたらコスチュームジュエリーだったかもしれません。
(ほら、自分の所有していたファインジュエリーはレオ様亡命時に全部持たせてしまったし)
対してユリちゃんはボルドーのシルクサテンのペイズリープリントのローウェストのワンピース。襟元がレースのへちま襟になっている。
ワンピースに合せて帽子もボルドーのクロシェ。靴はブリック。
この会社は軍人だった人が多いせいか、時間厳守…というよりも時間五分前行動がデフォのようです。。
まあ、、、ドイツ人時間に厳しそうだからあまり問題ではないのかもしれません。
こんばんは
>ユスーポフ一家の他愛のない話
いえいえ 波乱万丈な人生を生きてきたユスーポフ家にもほのぼのとした小話があり、楽しいです。
思えば、ヴェーラもレオ様も情の深い性格かな… と推察します。
惚れたら押しの一手で迫るような健気というか一途で真面目な性格でしょう。
こういった方に見初められた御仁は(ヴェーラの場合ですが) 男冥利に尽きますね。
それらしき男性に巡り合うヴェーラの恋の行く末は、どうなるのかな?
ヴェーラの印象の変わり方を楽しみにしています。是非とも幸せになってほしい女性の一人ですから。
実は最近、私がハマっているテレビの深夜番組も淡々としているようで、坦々としています。
同性の二人暮らしの料理が主体ですが、音楽や役者さんそして内容がほっこりしていて、見ていて、
とても癒されます。原作は漫画本で買いに行ったら売り切れていました。。。
情の深いヴェーラは実は愛する人に偏見のない人間だと思います。それこそ、革命で全てを喪った彼女は、身分や財産では、人を測らない現代的な考えの持ち主ではないかと。
彼女の前に現れた異国の血をひく男性は新しい世界を展いてくれると信じています。