ユリちゃんの愛してやまない二つの「家族」。
第九十二話をアップしております。
何とか一件落着し、無事入籍を済ませたアレクセイとユリちゃん。
(今の所)挙式を考えていない二人。
でも何か結婚の記念を残したいと思ってしたことが、「家族での記念写真」だったようです。
家族でちょっとおめかしして、幸せな瞬間をフィルムに刻み込む。
そして、冒頭のユリちゃんの二つの「家族」。
一つは言わずもがな、実家のアーレンスマイヤ家。
お父さんがいて、(婚姻関係ではないけれど)お母さんがいて、お姉さん夫婦と姪っ子がいて・・・・。
実家の家業にも携わっているユリちゃんにとっては、心のよりどころであるとともに、なんというか「基地」「空母」的な心強さも感じているのではないかと思います。
遡れば離婚の決断も、実家がしっかりしていたからこそ帰る場所がちゃんとあったからこそ…ありだったのかな とも思えます。
そしてもう一つは、…これ何て言ったらいいのでしょうねぇ。
母親とそのパートナーとのつながり。
法的には全然他人だったりする。
でも仲睦まじい母娘関係に、さらに母親とのパートナーとも良好な関係を築いている。
母親のパートナーも血縁的法的には赤の他人であるユリちゃんを「娘のように」そしてその娘のリーザの事を「孫のよう」に思ってくれている。
そしてユリちゃんとリーザも、どこかお父さんのように、おじいちゃんのように彼を慕っている。
これはもう、「家族」といってもいいのではないかな と思います。
アーレンスマイヤ家ではダーヴィトの愛機ライカでの記念撮影がわりと日常のようになっているみたいです。
私事ですが、かつて祖父母が存命だった頃は、お正月に親戚皆が集まって新年会の折に記念撮影をしたものでした。
皆で並んでカメラオートシャッターにしてね。
うちの父は5人兄弟だったもので、集まる親戚の数も結構なものでした。
あんな記念撮影って…もうないだろうなぁ。
今となっていは懐かしい。
ダーヴィトの指示の元整列したら、記念撮影の真打登場です。
執事。
要のシャッター係。
めっちゃしきってますがな。。。。
出来上がった二つの家族との記念写真。
ヴィルクリヒ先生たちと撮った方はキャビネ版ぐらいに焼いてフォトスタンドに入れてベッドサイドに、そしてアーレンスマイヤ家で撮った方はパネルに仕立てたようなので、壁に飾られているのかな…。
そして各家族で撮った写真は一枚多く焼き増しされて、結婚の報告と共にグラースへと送られたことでしょう。
こんばんは
コメントありがとうございます。
>ユリちゃん アレクセイ ご結婚おめでとうございます!!
アレクセイ&ユリウス「ありがとうございます!!お騒がせ致しました」m(__)m
>本当にリーザちゃんはしっかり者に成長しました。
ほんとそうですよね~。
だけどこれも幼い頃から父親とは離別してしまったものの、ユリちゃんとレナーテさんが十分に愛情に包んで大事に育てたからなのかな…と思います。
この子がこんなにブレないのは、やはり母と祖母二人の揺るぎない愛情に対する全幅の信頼と確信によるものだと思うのです。
きちんと愛されて育つ人と言うのはやはり芯の部分が強いのではないかと感じます。
愛情を感じて育って来たから他者を受け入れられる。
そういうことなのかな~と。
遡れば、少女の頃のユリちゃんもアレクセイに出会って愛されることを経て、他者(お父さんとか)を理解し受け容れることを覚えたのでした。
ん?
ということは???
アレクセイの愛が一周回って己の元に還って来た?
そういうことなの???
わらしべ長者??
>財産とかの釣り書きで判断しない
そうかもしれません。
幼い頃から父親の破産、そしてロシアからの亡命者と関わることによって、地位身分財産というものの不確かさを肌で感じているところはあると思います。
(同時にロシアからの亡命者たちを見て、資産財産の大切さというものも理解しているように思います。「お金がないのは首がないのと同じ」と言ったのは…西原理恵子さんでしたか?蓋し名言)
いとも簡単になくなってしまうものと、何が起きてもなくならないものの見極めが若いながらにきちんと出来る人間に育っているのでしょう。
うーん
何があれば人間きちんと前に進んで行けるか…というかね。
この子の周り(反面教師も含めて)色々なモデルケースが存在してますのでね~。
>ユリちゃんに贈られたブーケの花は何だったのでしょう
これはですね、オレンジフラワー、ミルテ、ライラック、それからジャスミン…と言ったところでしょうか。
白い小花を束ねてアイビーのグリーンがいいアクセントになった可憐で爽やかなブーケ。
香りもいいと思う。。
こんばんは~
ユリちゃん アレクセイ ご結婚おめでとうございます!!
無事に結婚にこぎつけたのも愛娘リーザちゃんのお蔭ですね。
結婚は恋人と違う、家族になるという選択は、一度結婚生活が破綻したユリちゃんにとり、現在の家族
リーザちゃんが一番大事なのは当たり前です。アレクセイという伴侶を一番に考えたら、それは、ユリちゃんの母としての本能が許せないでしょうから。
ユリちゃんはリーザちゃんの幸せを願い、娘のリーザちゃんは母ユリちゃんの幸せを願う。
いい母娘関係ですね。本当にリーザちゃんはしっかり者に成長しました。
実はリーザちゃんは、出来すぎたレーゲン男子(ユリパパ ダービィト モーリッツとか)をいつも目の当たりにしているので、あ、これにレオ様も含まれます。男性を見る基準が非常に高いのではないか
と危惧しておりました。
アレクセイは一応元侯爵家出身ですが、只今はいち楽器屋の中年…財産なし、風来坊のような根無し草
男性で、傍から見れば、実業家として名をはせているユリちゃんに相応しい結婚相手ではありません。
身分違いというか逆玉の輿に乗ったアレクセイは世間体が悪く、リーザちゃんは思春期なので大変かなと危惧していたら、面倒くさいのはユリちゃんの方だったのは微笑ましいですね。
リーザちゃんも人柄を見極める資質の持ち主です。財産とかの釣り書きで判断しないのは、離別した父親の影響かな。。。アニエスは今でも別れた家族へ送金している気がします。反面教師の父親だった。
ところで、結婚報告に訪れたユリちゃんに贈られたブーケの花は何だったのでしょう。
少し楽しく妄想タイム!
白く可憐な花といえば、スカビオサ ニゲラ コデマリ ダイヤモンドリリー ホワイトスター カスミソウ、ラナンキュラスはチョット大きいから無いかな。トルコ桔梗も香りがいいのですよね。
夏に咲くアレクセイの知らない花… 考えるのは楽しかったです。
家族写真、特別ですよね。
家族でなければ収まることはできません。
これから皆で沢山の写真が撮られ、皆の幸せな笑顔が見られるのですね。
素敵な結婚篇ありがとうございます。
ユリちゃんとアレクセイを幸せにしてくれて本当にうれしかった!