日本へ渡ったヴェーラからの書簡。
日本は神奈川県逗子市で幸せな結婚生活を送っているヴェーラ。
時代は大正末年~昭和初めぐらいでしょうか。
この頃の日本はもうかなり現代に近いものがあります。
1925年にはラジオ放送が開始。1927年には上野-浅草間で日本初の地下鉄が走ります。
冷蔵庫や電気オーブンなどもあったようです。
そういえば『窓ぎわのトットちゃん』の中に、泰明ちゃんという子がアメリカにはテレビというすごい機械がある とトットちゃんに話していたシーンがありました。
あれは太平洋戦争中のお話でした。
…脱線しました。
文化人で恐らく富裕層であったと思われるヴェーラの結婚相手の吉永氏。
案外ロシアよりも進んだ文明に囲まれた暮らしで、ヴェーラは驚かされたかもしれません。
吉永氏が通勤に使っているのは、横須賀線です。もうこの頃には鎌倉、逗子方面の人間の通勤通学の足となっていたようです。
カットに使用した画像は鎌倉近代文学館でした。
大正~昭和初期に建てられた和洋折衷の瀟洒なお屋敷。