シベリアから脱獄してペテルブルグへ戻って来たアレクセイ。
モスクワ蜂起の前に幼馴染のスヴェーチャに託した「あれ」を回収しに懐かしいミハイロフ家を訪れます。
第五十八話。
ロシアは帰還したアレクセイ編。
祖母との邂逅と和解です。
祖母に聴かせた思い出のあの曲。心に住み続ける彼女。
思いがけない話の展開から、祖母と恋バナに興じるアレクセイでしたw
やっぱりお歳は召されても女はオンナ。
親代わりに立派な貴族になるよう養育していた頃の自分とそれに反発していた淋しいガキンチョ…ではなく、一人の人間として男として成長して再び自分の前に現れた孫が口にした恋の話、さぞかし楽しかったひと時だったと思います。
こんばんわ
愛器ストラディヴァリを我が手に取り戻し、お祖母さまに『夢見る人』を弾くアレクセイは、やはり
「わが不滅の恋人」エウリディケを忘れることのできない夢に生きる人です。
革命にせよ、恋にせよ、現実を忘れずに理想を心に抱き生きる熱き信念の人です。
ユリちゃんが愛したのもそんなアレクセイの不屈の信念の持つ青年、永遠に、心は泥に塗れぬ穢れの
ない心の持ち主です。
そんなアレクセイの中に生き続けるユリちゃんはいつまでも若く美しく幸せな姿のままです。
そして、我が物にならなかったユリちゃんを思いながらヴァイオリンを演奏するアレクセイもまた
このひと時は甘美な幸福に包まれているのです。音楽って楽譜通りに演奏するから心を打つ、とは
限りませんよね。不思議とミスタッチで全身全霊で情感豊かに弾いた曲や歌の方が心に残ります。
あれはやはり魂の叫びしいうか演奏者と聴く側の心が共鳴するからなんでしょう。
音楽の凄さ、というか、深みを感じる時がこの時です。
>やっぱりお歳は召されても女はオンナ
オンナの勘は凄い、というか、やはり灰になるまでオンナなんですね~♪
お祖母さまも可愛い孫 アレクセイとの再会
>「アレクセイ…わたくしの小さな可愛いアレクセイ…」
この台詞は何度聞いても涙が… そう、孫はどんなに大きくなっても小さく可愛いのですわ。(´∀`*)ウフフ 鋼のアレクセイの二つ名は、なにそれ、おいしいの? の別次元です。
アレクセイのユリちゃんへの愛の想い出とともにお祖母さまの孫への思いに泣けてきます。
これからお祖母さまは生きがいを得て、執事のオークネフとしみじみとアレクセイの子供時代を語り合うかもしれませんね。
アレクセイの今後の活躍 ← 暗躍ではない 楽しみです。