アーレンスマイヤ家にテニスコートが出現。
第六十八話をアップしております。
前後編になっております。まずは前。
「フロイラインの発散と健康維持のため」
といわばフロイラインをダシにして念願のテニスコートを敷地に作ったユリちゃんでした。
まあ本当に身体を動かした方が健康にもストレス解消にもいいし、そうなると外に出られないフロイラインが出来るスポーツというのは極めて限られてくるわけで。。。
勿論このテニスコートに一番喜んでいるのはユリちゃんであることは言うまでもありません。(今までは「コートを作って一体誰がプレイするのよ!」とマリバラに却下されていたのでしょう)
19世紀の終わりごろから上流階級の愉しみとして普及し始めたテニス。
映画『眺めのいい部屋』でも、ヒロインのルーシーの自宅の屋敷の庭でテニスに興ずるシーンがチラッと出てきました。(きちんとしたゲームをしていたのではなく、球を打ちあって遊んでいた と方が正しいでしょうか)
あれはベルエポック期のお話でした。
今でこそテニスは「エアK!」「伊達公子」そして「大坂なおみちゃん!」といったアスリートイメージですが、当時のテニスはまあ優雅なものだったように思います。
テニスに関わらず、ゴルフ、乗馬、水泳(海水浴)ボート etc アマチュアスポーツと言うのは富裕層の贅沢な遊びだったように思います。。
スポーツの際のお召し物もそれはそれはエレガントなこと。。。

大女優グロリア・スワンソン

プレイしていない時はカーデガンを羽織って。。
ノースリーブのブラウスに足さばきのよい膝丈スカートとハイソックス。
そして頭にはターバン というどことなくフラッパースタイルを彷彿させるテニスルックはとてもエレガント。
男性はフランネルのパンツにワイシャツ、カーディガンといういで立ちがスタンダードだったよう。