アルフレート氏に「あの晩」の事の聴き取りを受けるユリちゃん。
まだショック癒えない前日の出来事なのに、だからこそ心を鬼にして記憶が鮮明なうちにアルフレート氏も彼女に証言することを強いたのだと思います。
そしてパパの質問にきちんと答えたユリちゃんもえらかったね。。。
そこで思わぬ人物に繋がって愕然とするゲルちゃん。
家族だから…
家族だから、お互いを愛するのは当たり前。
姉だから妹は愛おしい。
娘だから家は大事。
親だから子供は愛おしい。
それは正しいことだけど、時に正しくないこともある。
家族という枠の中にあるからこそ、赤の他人に抱く何倍もの憎悪が心に育つこともある。
自分の境遇が満たされていないと思っている人間が、ものすごく近くで幸福な人間を目の当たりにしている事は、ものすごくしんどいことだと思う。
ユリちゃんが幸せそうに輝いているこのBmG。
実はそんなユリちゃんが放つ光の「影」の部分を背負っているのがこのアネロッテなのかもしれない。。。
sasa3423様
コメントありがとうございます。
アネ「なにがユリアの「影」よ!私はこれからもっともっと輝くわよ!!」
あ、そうですか。。。。サーセン。
> 年の近い同性の姉妹は生まれ落ちた時からライバル関係にあるもの
そうですね。本当にその通りです。行動の人生のその先に、常に妹(または姉)がいる。
それが姉妹。
でも本当の姉妹はただ競うだけの相手では、張り合うだけの相手ではないのです。
一番心を許し合って一番身近な存在。
それが姉妹だったりします。…そのはずなのですが。。。。。
アネロッテの中で一番欲しかったものが、下に見ていた筈の外腹の妹が手にしている。
きっと自分の生まれてきた意味を、存在意義をも否定された気持ちになったでしょうね。
愛を与えてくれない相手をいっそのこと憎むことが出来れば楽になれるのに。。。
そういう訳に行かないのが人の心の複雑なところですね。
今回はユリパパは安楽椅子探偵で、ゲルトルートちゃんが助手ですね。
ユリちゃんの「聞き取り」は掌中の珠の如く溺愛する愛娘の心を気遣いつつ、パパも心痛めたと思います。あまりにも辛い事件だけにコメントできない! と我ながら思っていましたが、日にち薬で何とか
コメントできそうです。
しかし、ゲルトルートちゃんは聡明ですね。然しながら…。
彼女は家族に棄てられた女の子だから理解できないのかもしれない。。。彼女の環境に対しては大変適切な表現であることは私が理解していますが…。彼女は家族に温かな幻想を抱いているのです…。
>家族だから、お互いを愛するのは当たり前。
>姉だから妹は愛おしい。
この台詞が全てを物語っていませんか?
年の近い同性の姉妹は生まれ落ちた時からライバル関係にあるものです。美貌、性格、頭脳等で周りから常に比較差別化され、選別されて生きていくのが普通なのですから。
本来なら外腹のユリちゃんはアネロッテ姉様の眼中にはなかった人間でしょう。出自が卑しく妾の子で
年も5歳から6歳も離れ、アーレンスマイヤ家の財政を立て直す為の捨て駒令嬢の立場とアネロッテ姉様は思っていたに違いないでしょう。ユリちゃんの美貌と若さに自尊心は波立つものがあったとして。
でも、アネロッテ姉様の封印しようとした傷がユリちゃんへの家族からの愛やゾフィ叔母様からの16歳の誕生日につけるよう渡された由緒ある首飾り等で、彼女の深淵の嘆きが溢れて留まらなくなった…。
アネロッテ姉様は欲望だけで生きているわけではなく。
彼女のその白き背中は背負っているものがある。
彼女には棄てなれないものがある。
この事件が解決を見たとき、アネロッテ姉様の真実の姿が皆にわかるのだろうか。そして、ゲルトルートちゃん、ユリちゃんは人生の不条理を知り、大人になっていくのでしょうか。。。乞う次作