第二十七話第三章アップしました。
一応これが第二十七話のエピローグとなります。
自らの本当の名前を明かし、アルフレート氏に対峙するアレクセイ。
そしてこのかつての異国の友人の残した志を背負う者を迎えるアルフレート氏。
交差する過去と現在。
「指導者は常に国益のために動くべし。国益とは国民の利益である」
アルフレートの姿勢はアレクセイに受け継がれた…と信じたい。
ちょっと未来のボリシェビキが掲げた第一次世界大戦からの撤退やブレスト・リトフスク条約(領土や賠償金等の問題で大幅にドイツ側に譲歩したが、これによりソヴィエトロシアは第一次世界大戦から撤退することとなった)やラパッロ条約(ドイツ・ソ連双方が互いの領土賠償金問題に関する取り決め放棄することを合意)に生かされた…と信じたい。
新生ソヴィエトロシアを最初に認めて国交を回復したのは、第一次世界大戦で敵方だったドイツなんですよね~。
まあお互いに第一次世界大戦やら革命および内線やらで国力が弱っていたから、「お互い水に流して協調路線でやってきましょうや」みたいなところもあったのかも。。。
これだって立派に国益だと思います。
私も漫画大好き人間です。少女漫画少年漫画を問わず読みます。
漫画で字を覚えた人間じゃないかしら。童話とかも大好きですしね。
>文章が平明なのは
文章を平明に書くことは、このオルフェウスの窓の世界観に自分では分からないうちに馴染んでいるからこそだと思います。平明に書かれた文章は馴れて円熟味を増してきたからではないでしょうか。
最初に書かれた頃とは随分と変わったと思います。大御所の作家の作品も書くごとに難解な言い回しは
多用しません。歴史小説でない限りは。推理小説も肩を抜いた作品に書くごとになられるかたが殆ど。
構成力と表現力そして歴史を語りながらもユーモアに溢れた sakko様は素晴らしく この作品が終わらなければいいのにとも思うほど私は魅了されています。sakko様の感性が齎した才能を傾けてこの作品を生み出しているのです。
読むほどに深みのある話で堪能しました。
己の出自を明かしユリパパに会うアレクセイとアルフレート父の語り合いの場面。
平明な文章で書かれているからこそ、なおさらにsakko様の文章力が際立ち、手に汗握る程感銘しました。心理描写が素晴らしく静謐な語りこそが実はsakkl様の真骨頂かも、と思うほど、抽斗の多い方!
>「 愛する人たちの役に立てるという、喜びに繋がってるから」
>「お前こそ…くたばらずに故国の改革を成し遂げることを祈っているぞ」
この語りの見事さ素晴らしさ!
アレクがユリパパから薫陶を享けることができたら良かった。息子のように尊父として慕われそう。
故国に戻ってもこの邂逅をアレクは忘れない
一方ユリちゃんは髪を切ったせいで、当分は縁談が無理な状況になり←ゾフィ叔母さまからこっぴどく怒られそうですが。ゾフィ叔母さまはアネロッテ姉様に一矢報いた心算が大誤算で、アネロッテ姉様に嫌味で鏡でも贈りそう。。アネロッテ姉様はこれから化粧も髪を金髪に染めたり無理だし、ね。