「父様、ぼくと償いの話をしよう。ぼくと償いをしていこう」ユリちゃんの決意が、今まで罪に囚われ止まっていたアルフレートの、アーレンスマイヤ家の時間を動かす。同時に世界もこのあたりから急速に変化を遂げてゆく。変ってゆくアーレンスマイヤ家。変ってゆく世界。交錯する二つの間に存在する「あの」機密は??
過去の償いは、難しいですね。
然し敢えて償いを、と決意するユリちゃんとアルフレートパパは本当に善良な人間なのだと思います。
血の繫がらないアネロッテ姉様を育て我儘令嬢で金遣いが荒くとも、他家に直ぐ嫁がせず見守っていたのは放置していた、と一概には言えないのではないかと…マリバラ姉様も異母姉妹だと知らなかったのはアルフレートパパが口止めしていたからでしょう。
全てアーレンスマイヤ家の秘密は明らかになったのでは…。(ロシア側でも王族の方は周知の事例)
然しドイツ帝国が秘密開示を容認する筈はなく、ヴィルクリヒ先生は真相を知っても人を殺めたりする
人間には見えません。。。下手すれば証人は死人に口なしで消されるかしそうだし。
過去の汚名を雪ぐにも時はけして戻らない、風は未来には吹くが過去にはもう吹かないのですから。