アレクのドキドキ父親対面の前に一球外してintermezzo。
カタリーナさん目線の、お茶会。
まあ、恋愛のパターンにおいては割と「ベタ」なパターンだと思います。
現実でもフィクションでも。
好きな人が、自分の友人の事を好き。
ベタだけど当事者は切ないだよ。
原作ではまさかイザークの意中の人が同級生だとは露ほどにも思っていなかったものの(だって男子校だし)、彼が自分に振り向かないのは他に意中の女性がいるのかもしれない…と薄々勘づいていたカタリーナ嬢。
(ちょっと牽制めいたことも言ってましたよね)
ただしこちらの場合はれっきとした女の子としてユリちゃんがイザークの前に存在している訳で。。。。
しかも自分とほぼ同等の立ち位置で。
れっきとした恋敵認定です。
(ユリちゃんは気に留めてませんが)
友達としては好きだけど、同時に恋敵…う~ん、複雑。
でも苦しんでドロドロとした感情とも向き合って、その上で前へ進んでほしいものです。
原作では生涯独身…みたいな感じに思われてるカタリーナ嬢ですが、(少なくとも原作では)そのような記述はないんだよね。
(原作では触れられていないけれど大辞典で何か言及されてましたっけ?)
もしかしたら二部のイザークとロベルタの結婚を祝福した後に、いい出会いがあったかもしれないし。
その前にもグスタフ…だっけ?アマーリエのお友達の一人がカタリーナに心を寄せている風だったから(花束持ってお見舞いに来てたよね)、時間をかけて彼との関係をじっくり恋愛に育てていた可能性だって…なきにしもあらず。
ね?カタリーナ。
仕事に生きる=生涯独身を貫く
とは必ずしもかぎりません。
(限りなくこの二つはイコールの関係ではあるけれども。特にこの時代においては)
> アマーリエに捧げる愛の曲が無かったのが不思議なくらい
小娘(というかガキンチョ)のクラちゃんにまで指摘されるぐらい、恋にのぼせ上って音楽は二の次になってたからね~。愛の曲は…無理ですね。あれじゃ。そして捧げられても喜ばれなさそう。。。
そうでした。ユリちゃんは妾腹の子でした。本来ならば令嬢にはなれない筈でした。庶子には相続権とか昔は無かったですよね…。すんまそん←私 某テニス漫画のこの言葉がお気に入りなの。中二病か?
アマーリエとユリちゃんがこのBmGシリーズでイザークが女性に恋する場面が似ているのは気づいていました。若い時の恋は甘やかで、そして世界の中心で自分たちの愛が成立し完結している部分が多くてね。恋は気まぐれに舞い降りて、イザークの情動を激しく揺り動かす。
イザークが第二部でアマーリエに捧げる愛の曲が無かったのが不思議なくらいでした。
実はイザークはユリちゃんたち、恋するミューズに密かに曲を作っていたのかしら…。
奥さんになったロベルタには作っていました←ロベルタは美白化粧品に夢中でイザーク放置…。
> 脇は甘いけど、口は堅いのよ。この子
純真なユリちゃんだけど、誰にも話してはいなかったですね。アーレンスマイヤ家の財政再建の為に
富裕な男性と結婚しなければいけないユリちゃんには、話せる話題では無いですね…。
sasa3423様
コメントありがとうございます。
> 貴族令嬢としての二人の立ち位置は同じですよね。
うーーん。これは…どうかな。
タテマエ的には同じですが、本音というか…実際の所は…ユリちゃん妾腹ですしね。
やっぱり世間は「アーレンスマイヤ家の上二人のお嬢様と、外腹の末のお嬢様」みたいな見方になるじゃないでしょうかね。。。
でも庶民のイザークは、そこがまたユリちゃんへの近づきやすさ、親しみやすさにもなっているように思えます。
多分ユリちゃんが正妻の子だったら、彼女の美しさに憧れは持っても、恋愛の対象にまではなったかどうか。。。。最初から「雲の上の人」と対象から除外していた可能性もありますよね。
だから皮肉にもカタリーナさんは彼女の最大の美点とアドバンテージであるはずの「慈悲深さ人間性」「家柄」がイザークの恋愛対象から外れる要因になってしまってるんですよね~。
だってイザークの恋愛傾向って、どこか情緒不安定で歪な女性ばっかりなんだもん。
でもこれもやっぱりイザークの「芸術家気質」のなせる業だったのかもしれませんね~。
芸術家の伴侶やミューズって、人としてはちょっと…いや、かなりエキセントリックな女性…多いですよね。
カタリーナさんや、それからクラちゃんを伴侶に選んでいればイザークは間違いなく穏やかな人生を送ることができたかもしれない。
でも一人の人間としてはそれがベストでも…芸術家となると…どうなのだろう???
もしかしてイザークの絶頂期にカタリーナと結婚していたら、指は壊さなかったものの、その後芸術家としてのインスピレーションが絶えてしまった可能性もあったかもしれないですね。
まだ技術的には弾けるのに周りが驚くほど早くに演奏活動から引退したりして。
それか、アマーリエやユリちゃんタイプの新たなミューズに電撃的に出会い、家庭、地位…すべてをすてて芸術家としてリセット?再構築?するとか。。。。
> 本当はユリちゃんの美しさがイザークの美意識を刺激したんだと思う。。。力説
うん。その通りだと思う。この子の美しさが何といっても「芸術家」イザーク・ヴァイスハイトの感性にビビビ~~~~~!!と訴えかけたのでしょう。
性格の激しさもね。
こちらのユリちゃんとイザークの出会いは、どこかアマーリエとの出会いに似てるなぁ。
今気がついた。
美しくて、愛らしくて、でも気まぐれで激しくて。。。
> カタリーナさんはユリちゃんの哀しい恋を知ったら良き話し相手になり、慰めてくれると思います。
ユリちゃんが信頼のおける女友達にこの恋を打ち明けてれば…ね。苦しさも幾分かは紛れたと思うのですが。。。そして相談されたなら、カタリーナも心の平安を得られたと思います。(少なくともイザークから想いを寄せられているユリちゃんにその気はない と)
だけどここのユリちゃん、意外と口堅いのよね~。
ユリちゃんとアレクの仲を知っているのは、この時点でママとパパ。そしてゲルちゃんとダー様、それからヴィルクリヒ先生。
(農園主夫妻はこの場にいないので除外)
この中でユリちゃんが自らアレクセイとの交際を喋った人って…一人もいないんですよね。
ママはユリちゃんの様子から察した。ダー様はアレクセイの様子から察した。ゲルちゃんはママとユリちゃんの会話から察した。そしてパパとヴィルクリヒ先生はレナーテから聞いた。
ね?
脇は甘いけど、口は堅いのよ。この子。
『オル窓愛蔵版』眺めていますが(老眼)なので漫画文庫は苦手)ユリちゃんとカタリーナさんは
イザークのピアノ教師ですから、貴族令嬢としての二人の立ち位置は同じですよね。
最初の出会い、イザークはユリちゃんの複雑な生い立ちを知らず、ユリちゃんを窘めていた…。
これが些細ながらもユリちゃんに対しての心を寄せるきっかけになったのかしら。。。
イザーク原作では「魂と魂がかさなりあうかわずかの切り口があればいい…そしてすこしの哀しみを
知っていれば十分だ…一度でも心に傷をおったことがあればそれで十分だ!!」
イザークはユリちゃんの哀しい生育環境を知っていた、これが大きいのかしら。
しかし、本当はユリちゃんの美しさがイザークの美意識を刺激したんだと思う。。。力説!!
カタリーナさんは完璧すぎてイザークのミューズにはなれなかったんだ。芸術家のインスピレーションを刺激する悲劇性を持つユリちゃんにはかなわなかったのよ。;つД`)私ユリちゃん大好きなので肩入れしちゃうのです。
イザークは本当はカタリーナさんと交際したら良かったと思いますが、処世術と芸術は相容れない世界。実際、ワーグナーとか、リストとかの恋は恋する相手を幸せにしていないし。特に恋する相手の伴侶。あ、チャイコフスキーの奥様が一番不幸な気がします。でも、カタリーナさんはユリちゃんの哀しい恋を知ったら良き話し相手になり、慰めてくれると思います。カタリーナさんは自分より他人の心を
思いやれる本当に素晴らしい女性になっていくのでしょうね。